会報誌 2023年12月掲載

EV関連部品生産の子会社(合弁会社)を設立 TPR

 TPR株式会社(代表取締役社長兼COO:矢野 和美)は、2023年11月30日開催の取締役会において、中国の安徽環新集団股份有限公司(以下、ARN)との間で、北米向けEV関連部品の製造を行う目的のため、メキシコに合弁会社を設立することを決議したと発表した。
 同社は、NEVならびにCASEに対応する新技術・新製品の開発とグループ会社への提供を目的として、2022年3月にARNと合弁で中国安徽省に合弁の技術センター『TPR ARN(Anhui) New Energy R&D Co., Ltd.』を設立し、EV関連部品の開発受注および量産受注を複数獲得している。今般、中国でのEV関連部品の量産およびお客様への供給実績を認められ、北米でのEVバッテリー関連部品の生産および供給依頼を受けたことに伴い、新たにメキシコへ合弁会社を設立することとなった。
 TPRとARNは、EVならびにCASEに対応する新技術・新製品の開発とグループ各社への提供を更に進め、顧客のニーズに応えるよう努力していくとともに、カーボンニュートラルへの取組強化やSDGs経営の推進に貢献していきたいとしている。
 子会社の設立日は2024年3月を予定。


LGBTQ「PRIDE指標2023」において「シルバー」を受賞 日本特殊陶業

 Niterraグループ 日本特殊陶業株式会社(社長:川合 尊、本社:名古屋市東区)は、任意団体「work with Pride」が主催する LGBTQ+などの性的マイノリティに関する取り組みを評価する表彰制度の「PRIDE 指標 2023」において「シルバー」を受賞したことを発表した。
 PRIDE指標は、職場における LGBTQ+ などの性的マイノリティへの取り組みを、次の5つの指標で評価するもの。
・「行動宣言」
・「当事者コミュニティ」
・「啓発活動」
・「人事制度・プログラム」
・「社会貢献・渉外活動」
 同社は、5つの指標のうち、行動宣言、当事者コミュニティ、啓発活動、社会貢献・渉外活動の項目において評価され、今回の「シルバー」の受賞に至った。
 同社は、今回の「シルバー」受賞に対して、「多様な人財の活躍につながるダイバーシティの推進を重要な経営戦略の一つとして位置づけ、さまざまな取り組みを行っています。こうした取り組みを通じて、多様な人財が働きやすい職場づくりを推進し、持続可能な社会の実現に寄与することで、企業価値の向上を目指してまいります」とコメントした。


【日本特殊陶業の LGBTQ+ などの性的マイノリティに関する主な取り組み】

· 創立 80 周年時に、ユニフォームを LGBTQ を意識したユニセックスデザインへ一新。
· 管理職を対象とした研修に LGBTQ 理解をテーマにした内容を加え、LGBTQ の社員が相談の際、安全・安心を感じられる適切な対応ができるよう教育。
· ダイバーシティ推進の一環として、社員に対する LGBTQ に関する意識啓発活動を実施(レポートやメールマガジンの配信等)。
· LGBTQ+ オンラインセミナーを実施し、 性的マイノリティの当事者について正しく理解した社員を対象にLGBTQ+ の理解者・支援者であるALLY (アライ)を募った。ALLY (アライ)表明者にオリジナルステッカーを配付し、DE&I ポータルサイトに名簿を掲載。


「レベル4モビリティ・アクセラレーション・コミッティ」を設置  関係省庁

 政府では、2025年度を目途に国内50ヵ所程度で無人自動運転移動サービスの実現を目指している。今後、より大規模かつ複雑な交通環境での新たな自動運転移動サービスの開始が見込まれる。こうしたサービスの早期実現に向けては、事業者及び関係省庁間での適切な情報共有の促進等の環境整備が必要である。
 こうした観点から、経済産業省及び国土交通省で進めている自動運転開発・実装プロジェクト「RoAD to the L4」の下に、「レベル4モビリティ・アクセラレーション・コミッティ」を新たに設置した。目標となる自動運転レベル4は「高度運転自動化」となっており、限定された範囲内での人間による介入・補助を一切行わない完全自動運転となる。
 第1回の会合では情報共有を目的とした議題として、Honda、GM及びCruiseの3社より2023年10月19日に発表された「東京都お台場エリアを主とした自動運転タクシーサービス」について話し合われた。



一般社団法人日本自動車部品協会 JAPA