会報誌 2019年10月掲載

「精密工学会技術賞」受賞 日本精工

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 日本精工株式会社(取締役 代表執行役社長・CEO内山 俊弘)は、公益社団法人精密工学会より2019年度(第39回)精密工学会技術賞を受賞したことを発表した。


 【受賞テーマ】高残留オーステナイト材料を用いた長寿命・高負荷駆動用ボールねじの開発。

 今回の受賞は、荷重条件や速度条件が厳しい環境で使われるボールねじの信頼性を高める技術を開発したことが評価された形だ。ボールねじ材料の残留オーステナイト量と硬さをコントロールすることで、従来比で2・2倍の長寿命化と1・2倍の耐荷重性能の向上を実現した。


 同社は、世界トップレベルの技術力によって、今後も安全で快適、環境にやさしい社会の実現に大きく貢献していきたいとしている。


夜間の歩行者検知機能カメラが「キャリィ」に初採用 日立オートモティブシステムズ

 日立オートモティブシステムズ株式会社(プレジデント&CEO : ブリス・コッホ)は、同社の夜間の歩行者検知機能を有するステレオカメラが、スズキ株式会社(代表取締役社長: 鈴木 俊宏)が一部仕様変更し、安全装備の充実とともに9月より販売開始した軽トラック「キャリイ」に採用されたことを発表した。

 国内では、軽トラックのメインユーザーとなっている農作業者において、年々、進行する高齢化を背景に「歩行者の検知・保護システム」や「衝突被害軽減ブレーキ」などの先進安全技術の装着意向が強くなっており、同社は夜間歩行者検知にも対応するステレオカメラの提供を通じてユーザー需要が高まる先進安全技術を支えていく。

 今回、「キャリイ」に採用されたステレオカメラは元々装備している衝突被害軽減ブレーキに夜間歩行者検知機能を追加するもの。この機能は、日立独自の機械学習技術を活用したもので、膨大な画像の教師データをステレオカメラに入力することで、これまで困難であった高精度な夜間の歩行者検知を実現している。

 なお、夜間歩行者検知に対応したステレオカメラが搭載された軽トラックは「キャリイ」が初となるとしている。※2019年9月時点、スズキ調べ


キザイ株式会社の株式を取得 石原ケミカル

 石原ケミカル株式会社(代表取締役社長:酒井 保幸 以下「石原ケミカル」)は、キザイ株式会社(以下「キザイ」)の発行済全株式を取得する旨の株式譲渡契約を締結したことを発表した。

 【株式の取得の理由】

 石原ケミカルは、自己開発、商品開発、市場開発の「三つの開発」を企業理念とし、「成長路線の創造」を基本方針に掲げ、ニッチ市場といわれる事業分野で高い市場占有率を維持し、世界に通用する製品、技術、サービスを創造駆使し、グローバル化に対応する企業として、更なる成長を目指している。今回同社は、樹脂めっき薬品、アルミ・マグネシウム合金上の前処理薬品など、同社がこれまで取り扱っていない装飾めっき市場において高い評価を得ているキザイの株式を取得、子会社化し、両社が長年培ってきた経営資源の融合を図ることにより、両社の顧客への製品提案力や技術サポート力等の強化・向上が期待され、更には新たな顧客基盤の創造にも挑戦しビジネスを拡大していくことで、当社の企業価値向上を加速させることができるものと判断したという。今後は同社が持つ電子部品用表面処理剤とキザイが持つ装飾めっき用表面処理剤の強みを掛け合わせ、グループとして表面処理剤事業の拡大を図っていきたいとした。


「補修塾」を開催 武蔵ホルト

 武蔵ホルト株式会社(取締役社長:渕田 昌嗣)は、2019年10月19日(土)に神奈川県のオートバックス 都岡で「補修塾」を開催した。ホルツスタッフによる簡易的なキズ補修のレクチャーを受けながら、作業自体は参加者自身が進めていく形式。ホルツスタッフは、直し方をその場でアドバイスした。


「化学ってすごい!2019秋~国際周期表年特別企画~」を開催  日立化成

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 日立化成株式会社(執行役社長兼CEO: 丸山 寿 以下「日立化成」)は、科学技術館(館長:野依 良治)ならびに公益社団法人日本化学会(会長:川合 眞紀、以下、日本化学会)と共同で、2019年10月27日に「化学ってすごい!2019秋」と題した小学生向け化学実験教室を開催した。

 日立化成は2013年から、日立グループが科学技術館の「サイエンス友の会」会員向けに同館にて実施しているプログラム「日立サイエンス・セミナー」の中で、化学実験教室を開催している。講師は日本化学会所属の宮本一弘氏。

 同社は「子どもたちに化学に対する関心を高めてもらいたい」との思いから推進してきたこうした取り組みに加え、科学技術館、日本化学会の協力を得て、2016年に「化学ってすごい!」を開始した。このイベントでは、「サイエンス友の会」での化学実験教室と同じ実験を、会員以外の子どもたちも体験することが可能で、今回は7回目の開催となる。

当日は、国際周期表年と化学の日(10月23日)にちなんで、身近に存在する元素の一つであるヨウ素の化学反応を利用して絵の色を変化させる実験など三つの実験を行う予定だ。

 同社は今後も科学技術館、日本化学会と共に化学実験教室を通じて、未来を担う子どもたち向けに「科学する心」を育てるプログラムを実施していくとしている。


第8回「くるまマイスター検定」  日本マイスター検定協会

 一般社団法人日本マイスター検定協会(所在地:東京都港区/代表理事:一井 克彦)は、2019年11月13日(水)、17日(日)の2日間、日本唯一の総合自動車知識検定、第8回「くるまマイスター検定」を開催する。これに伴い、安全運転や車のメンテナンスといった日常のカーライフに役立つ問題の「4級」が新設された。


 【くるまマイスター検定とは】

 くるまの知識に関する唯一の総合試験として2014年からスタートし、現在5万人以上の人が受検している。受検はパソコンやスマホで受けられるオンライン開催になっており、自宅などで簡単に受検できる。



一般社団法人日本自動車部品協会 JAPA