

国内では唯一の国際的なアフターマーケットの専門トレードショー「第15回国際オートアフターマーケットEXPO2017」(IAAE2017、主催=国際オートアフターマーケットEXPO実行委員会)が3月15~17日に、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。国内と海外8カ国・地域から前年比36社増となる233の企業・団体が出展。展示規模も428小間(同23小間増)と拡大。特に、中国は54社・58小間と過去最高の規模となった。3日間で、同2.3%増となる3万5195人(延べ人数)が訪れた。
開会式とテープカットで開幕
初日となる15日には、開会式が開催された。
同展示会の実行委員会長を務めた日刊自動車新聞社の市川優社長が主催者あいさつを行い、「15回目で節目の年となる今回は、出展小間数が過去最多となった。これから、補修部品やリビルド、リサイクルはさらに広がる。アジアなど海外からも多数出展があり、ビジネスチャンスにしてほしい」と期待を寄せた。
テープカットも行われ、市川氏と経済産業省 製造産業局 自動車課 課長補佐(部品担当)自動車部品・ソフトウェア産業室の太田保光室長補佐や、日本自動車部品協会の青木乙彦理事長らが参加した。
賑わいを見せた市販部品コーナー
自動車部品卸商と部品メーカーは、3年連続で共同出展し「市販部品コーナー」を展開した。
前回よりも6社増となる合計23社が出展し、新製品の展示や、部品交換時期の説明などを実施。各社の展示が入口付近に集められ、より見やすい配置になった。
コーナー内にはセミナー会場も設けられ、「出展者プレゼンテーション」も実施。エスワイエス専務取締役の鈴木基之氏ら10社10名が、自社の新製品や事業、提案などをテーマにプレゼンを行った。
アクセスは、4月発売予定の「ウルトラキャパシタ ジャンプスターター」やクーラントなどを展示。
新生商会は、輸入車用部品を展示し、輸入車にも優良部品が揃っていることをアピールした。
大和産業は、トレーラー部品やブレーキパーツ、オリジナル製品などを展示。
アイシン精機は、「AT/CVTフルード」などを出展した。
HKTは、エアロワイパーやホーン、ラジエターキャップを展示した。
S&Eブレーキは、ブレーキパッドやブレーキキャリパーなどを披露。
エスワイエスは、4月発売予定のマーカーランプやリヤコンビネーションランプなどを紹介。
大野ゴム工業は、ブーツなどに加え工場用の荷台マットなども出品。
古河薬品工業は、ブレーキフルードやクーラント性能復活剤などを展示した。
三恵工業は、スタビライザーリンクやラックエンドなどを出展した。
スタンレー電気は、4月発売予定の「RAYBRIC(レイブリック)」ブランド初となるヘッドランプ用LEDバルブなどを展示した。
大栄テクノは、優良部品初となる認証取得セパレートマフラーを出展。
辻鐵工所は、後付マフラーの事前認証制度のアピールなどを行った。
東洋エレメント工業は、キャビンフィルタ「エアクリィーズ」などフィルタを展示した。
日本ワイパブレードは、デザインワイパーの交換目安や撥水コートワイパーの機能紹介などを行った。
三ツ星ベルトは、ストレッチベルトの張力体験機の展示やベルトの交換目安の案内などを行った。
ミヤコ自動車工業は、ホイールシリンダーやピストン付カップキットなどを展示した。
武蔵オイルシール工業は、オイルシールやガスケットなどを披露した。
単独でのブース出展も多数
SPKは、国産車用部品に加え、外国車用部品を取り扱っていることをアピール。整備業者向けに外国車整備の提案を行った。
エンパイヤ自動車は、プライベートブランド「テクノパワー」のバッテリーやサスペンションパーツなどを展示。建機産機用のブレーキシステムをシールキッドなども用意していることもアピールした。
辰巳屋興業は、需要が高まっているトラックやトレーラーのパーツや、リビルドパーツなどを出展した。
日発販売は、大型エアスプリングやトレーラーパーツ、ハブベアリングなどを紹介した。
明治産業は、エンジンやシャシー、電気系統、オイルの4コーナーにわけブースを展開。6月に開始予定の整備工場向けサービス「e-Garage」の紹介も行った。
ヤマト自動車は、富士制動機製作所やKTCなどの製品や、プライベートブランド「seednew」の製品などを展示した。
曙ブレーキ工業は、高性能量販車両向けの「オポーズドタイプ6ポットブレーキキャリパー」や、市販ロードカー用高性能自動車ブレーキシステムなどを展示。
イトーパーツは、リビルドのバンパーやドライブシャフト、パワーステアリングポンプなどを展示した。
中野スプリングは、初めて出展した。2018年に商号改称70周年を迎える同社は、会社の知名度アップを図った。
日本特殊陶業は、「予防整備と予防交換のご提案」と題した講習会を実施。プラグの全気筒交換やアップグレードをエンドユーザーに勧める根拠を紹介した。
ブロードリーフは、車検ワンストップサービス(OSS)との連携継続機能などを紹介。整備士の作業時の腰痛対策に効果がある「マッスルスーツ」なども展示。ブース内にセミナー会場を設置し、3日間で17のセミナーを開催した。
オートアフターマーケット活性化連合やリビルド工業会全国連合会や日本自動車リサイクル部品協議会なども出展を行った。
実演やセミナーも実施
「塗装実演コーナー」では、特設の塗装ブース内で水性塗料を使った塗装の実演を実施。関西ペイント販売とアクゾノーベル、オートファーベン、ナックリフィニッシュシステムズ、日本ペイントが参加した。
「自動車技術はランニングチェンジ」をテーマに、次世代自動車整備の実演形式の講演も実施。あいおいニッセイ同和自動車研究所 研修部の鈴木正恒技監が3日間にわたり1日2回ずつ講演を行った。
ATTTも併催
「第8回国際自動車通信技術展(ATTT)」も同時開催された。
今回のテーマは「~ITが変えるクルマに関わる様々なビジネス~」で、本田技研工業やNTTドコモなど6社が出展。
ホンダは、小型車向け商用テレマティクスやアドボックネットワーク伝搬など、実証実験中の事例を紹介した。