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子どもたちが整備を体験するコーナーも

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 「東京モーターフェス2014」が、10月11、12日に東京都江東区の東京臨海副都心で開催された。

 「乗って、触れて、見て」もらうことにより、日頃関心のない人たちにも車やバイクの楽しさを感じてもらおうと、プロのテクニックとダイナミックな走りが体験できる「シルク・ド・モビ」体験やバスやトラックの試乗コーナー、最新の安全支援技術の体験など、大人から子どもまで幅広い層に車の楽しさをアピールする体験型コンテンツを多数揃えた。

 また、エンジニアのかっこよさやメンテナンス作業の楽しさをアピールする企画も実施され、多方面から車やバイクの魅力をアピールした2日間となった。


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 日本自動車工業会(自工会、池史彦会長)によって、東京モーターショーの休催年イベントとして開催された東京モーターフェス。

 近年、若者を中心に車離れが進んでいることから、イベントを通じて車への関心を呼び起こしてもらうとともに、来年開催の「東京モーターショー2015」への来場促進にも繋げたいとの狙いがある。

 自工会会員13社が出展したほか、メルセデスベンツとBMWの海外メーカー2社も参加。また、イベント開催により臨海副都心エリアの活性化にも寄与する目的で、臨海副都心まちづくり協議会が共催した。


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 自工会では、これまでもモーターショー休催年などにイベントを開催しており、昨年もモーターショーのプレイベントとして「お台場モーターフェス」を実施した。今回の東京モーターフェスは、これら過去のイベントでの反省点も踏まえ、カーメーカーによる一方的なプレゼンテーションに終わることなく、来場者と一体となって盛り上がれるイベントというコンセプトで企画。子どもから大人まで幅広い層が楽しめる体験型のコンテンツを中心としたイベントとなった。

 自工会では、今後もモーターショーの休催年に同フェスの開催を定着させることで、幅広い世代に自動車および自動車産業へのアピールを行っていきたい考えだ。




カーメーカー代表が集まりフェスをアピール

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 開会前日の10日には、プレスプレビューが開かれ、集まった報道関係者らに「シルク・ド・モビ・エレガンス」を披露し、さらにカーメーカー13社の代表者が、お気に入りの自社車両を自ら運転して登場した。

 自工会の池会長は、「過去にもいろいろな試みをしてきたが、車の楽しさを直接訴えるのが一番わかりやすいということで、このようなイベントを開催した。来て、見て、触っていただいて、最後は同乗していただいて、車とバイクの良さを十分に味わっていただけるイベントとしたい」と語り、モーターフェスへの強い意気込みを見せた。


最新の車両とテクノロジーを体感できた2日間

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 若者や家族連れが数多く集まる臨海副都心・船の科学館駅周辺の特設会場で開催された東京モーターフェスは、全体を「ワクワクゾーン」、「ドキドキゾーン」、「デモコースゾーン」、「ドライブゾーン」の4ゾーンに分け、様々なコンテンツを展開。

 車やバイクを主役にしたステージコンテンツを中心とした「デモコースゾーン」では、モーターショー等で活躍するパフォーマーによる車とバイクのサーカス「シルク・ド・モビ・スペクタクル」や「シルク・ド・モビ・エレガンス」、レーシングカーピット作業とボデー着せ替え作業をショー化した「カーメレオンショー/ニスモピットワークシミュレーション」といったステージコンテンツが、多くの来場者からの喝采を呼んだ。


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 「カーメレオンショー/ニスモピットワークシミュレーション」は、サービスエンジニアの技術力やかっこよさなどをアピールすることで、エンジニアに対する興味を喚起するのが狙い。ショーを楽しみながら車そのものだけでなく、周辺分野のPRにもつなげた。

 この他、シルク・ド・モビのドライバーが運転する車に同乗できる「シルク・ド・モビ体験」、トラックやバスといった普段なかなか試乗できない大型車両への試乗や同乗ができる「はたらくクルマ体験」、「超小型モビリティ試乗」などの体験型コンテンツも揃えた。


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 また、「2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされた車両10台を一堂に展示するコーナーも設けられた。

 試乗をはじめ大人も楽しめるコンテンツを充実させた「ドキドキゾーン」では、衝突被害軽減ブレーキなど最新の安全支援技術を体験できるコーナーや、登坂性能・オフロード性能など実用性の高い車の性能を体感できる「タフなクルマ体験コーナー」などのほか、「便利なクルマ・バイク実演展示コーナー」では、テレビショッピングのプレゼンターなど商品の良さを伝えるプロが、人気の車中泊をより快適にするための知恵・グッズなどをまとめて紹介し、車の楽しみ方をアピールした。


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 運転免許のない子供たちにも楽しめるコンテンツを集めた「ワクワクゾーン」では、小学生を対象とした親子バイクコーナーやパーソナルモビリティに試乗できる「未来のモビリティ体験コーナー」などのコンテンツが多数展開された。

 「自動車整備人材確保・育成推進協議会」が協力した「サービスエンジニアコーナー」では、レーシングカーのピット作業を見られるコーナーのほか、プロのサポートを受けながらのゴーカート用4サイクルエンジンの分解組立や車両メンテナンス体験などを実施。日頃なかなか接することのできない整備作業の現場を体験できるとあり、多くの親子連れで賑わった。


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 整備士不足の現状を受け、整備業界の人材確保に向けた取り組みを推進する同協議会は、会場内で人材促進チラシの配布なども行った。

 「ドライブゾーン」では、各メーカーの話題の車に試乗する「お台場テストドライブ」や駐車支援システムの体験が行われた。

 当初3日間開催の予定だったが、台風19号の接近により荒天が予想されたことから3日目の開催を中止。予定を1日繰り上げ2日間での閉幕となったものの、2日間の来場者は約7万人に達し、次回以降のイベント開催やモーターショーへの関心を繋げるという意味でも確かな手応えを実感できる結果となった。