

国内唯一のアフターマーケット専門トレードショー「第14回国際オートアフターマーケットEXPO2016」(IAAE2016、主催=国際オートアフターマーケットEXPO実行委員会)が3月16〜18日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。国内と海外14カ国から合計199の企業・団体が出展。3日間で前年比14.4%増となる3万4395人が来場し、盛況のうちに終わった。
好評だった「市販部品コーナー」
自動車部品メーカーと部品卸商は2015年の「優良部品コーナー」に続き、17社が共同で「市販部品コーナー」を展開した。優良部品の品質のアピールと、ブランド認知向上が狙い。今回から、コーナー内の商談スペースが広く設けられた。
アクセスは、衝突警報装置やタイヤ空気圧監視システム、油水分離装置などの安全面や環境面に配慮した商品を重点的に展示した。新生商会は輸入車用市販部品を出展、ヴァモ製のエアフィルターやヴァイコ製の製品を展示した。
大和産業はトラック向けのウェッジブレーキチャンバ ーや、トレーラー用パーツなどを出展、ブレーキシムキットやカーエアコン用交換フィルターも展示した。ミヤコ自動車工業はブレーキパーツなどを展示、トレーラー用のリレーバルブやブレーキメタルスプレー、黒煙防止剤も披露した。
アイシン精機は2〜4tonトラック用のクラッチやAT/CVTフルードなどを出展、電動ウォーターポンプの交換方法もアピールした。HKTは、エアロワイパーを出展しワイパーに関する資料を用意。ラジエターキャップ、グロープラグ、エアーホーンなども展示した。
エスワイエスは普通車用とバス用のLED路肩灯やLEDマーカーランプを展示、実際に点灯している様子を披露した。大野ゴム工業は15年9月にリニューアルした優良品番対照検索をアピールし、スタビライザーブッシュキットや、インテークマニホールドガスケットなどを出品した。
三恵工業はステアリング&サスペンションパーツを出展、ボールジョイントや、足回り部品交換のアピールを行った。大栄テクノは、排出ガス浄化触媒一体型マフラーやボールジョイント式ボルト・スプリングなどを展示した。
辻鐵工所は後付マフラーの事前認証制度対応などをPR。10年4月1日以降に生産された車両で交換用マフラー使用時に必要な、事前認証の認知度向上を図った。東洋エレメント工業は、PM2.5 対策に有効な「エアクリィーズ」やオイルフィルターやエアフィルターを出展した。
日本ワイパブレードは、撥水コートワイパーシリーズを展示。エアロレインワイパーの性能アピールも行った。バンドー化学は、ベルトの予防整備の重要性をアピールし、リブエースフィットなどの自動車用伝動ベルト製品の出展も行った。
三ツ星ベルトは、リブスターベルトやタイミングベルトなどを展示。環境配慮に伴う、ベルト交換目安変更もPRした。武蔵オイルシール工業は、オイルシールのラインアップの広さをPR。トレーラー用オイルシール各種とトラック用フロントガスケットを出品した。
各社が主力製品をPR
ブロードリーフは、5月上旬にサービスを開始する自動車補修部品専門ECサイト「部品MAX」を参考出展。16日には講演「自動車整備業のビジョン」を開催し、自動車ビジネスの変化への対応ビジョンを提案した。
日本特殊陶業は、スパークプラグやイグニッションコイルなどを展示。整備事業者や部品卸商社向けに、顧客に対するスパークプラグの交換や点検の提案に関する講習会も実施した。
SPKは、2015年発足の「TCL ADVANCE」ブランドのブレーキフルードやエアコン用クリーンフィルターなどを出展。エンパイヤ自動車は、プライベートブランドの「テクノパワー」のオイルやボディリペア用の商品などを紹介した。
辰巳屋興業は取引先の商品を数多く展示、ドライブレコーダーやトラック用クラッチなどを出展した。日発販売はリビルトパーツやオイルシールなどを展示、開発予定のサスペンションパーツのパネルも出品した。
明治産業は、整備中に見立てた実車を展示。ブレーキやバッテリー、タイヤ、エアコンのサービスをPRした。ヤマト自動車は、自社ブランドの「Seednew」の工具や「Toplead」のワイパーブレード、取引先のブレーキや工具を出展した。
曙ブレーキ工業は、技術力や品質の高さ、ブランド力をアピール。世界初となる「オポーズドタイプ10ホットブレーキキャリパー」などを出品した。イトーパーツは、リビルトバンパーをブース中央に大きく掲げアピール。定評のあるリビルトドライブシャフトも展示した。
エクセディは、大型クラッチやレーシングクラッチなどを出展。
団体も出展
各種団体も単独でブースを展開。
リビルド工業会全国連合会は、15年に制定された「8月2日オートパーツの日」の告知や、コアーの返却呼びかけなどを行い、リビルトパーツの意義をアピールした。
日本自動車リサイクル部品協議会は、CO2排出量削減や価格の安さ、品質管理などのリサイクル部品の利点をPRした。
実演や併催企画も実施
「塗装実演コーナー」には、連日アクサルタコーティングシステムズとアクゾノーベル、関西ペイント販売が参加。来場者は、水性塗料を使った実演を間近に見ることができた。
実車の修理計画を立案・発表が行われた「第3回車体整備評議会」では、今回から審査員に技術アジャスターを招聘し、修理計画を評価した。
国内外の情報交流やビジネスマッチングが可能な名刺交換会「海外出展者ビジネス交流会」も開催された。
ATTTも併催
「第7回国際自動車通信技術展(ATTT)」も同時開催された。「〜つながるクルマが生み出す新しい価値〜」がテーマで、自動車と通信の融合による新ビジネスについて、情報交流の場をつくることを提案。
トヨタ自動車とCCCマーケティングや、本田技研工業とトレタなどが合同でプログラムを開催した。
トヨタやホンダなどは、単独でのブースも展開。トヨタはブース内を車載機と分析に分け、テレマティクスサービス「TransLog」などを展示。ホンダは、「Philippine Probe」や「Vietnam Probe」、「準天頂衛星システムの機能を用いたASEAN地域における制度評価及び高精度測位による利用実証プロジェクト」など、いずれも実証実験中のプロジェクトをパネルで紹介した。