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 自動車整備や車体修理に関連した総合展示会の「第34回オートサービスショー2015」(主催=日本自動車機械工具協会)が6月19~21日に東京ビッグサイトで開催された。今回のテーマは「安心を 未来へつなぐ 整備機器」。機械工具・工具メーカーなど123社・団体が出展し、3日間で約3万7千人が訪れた。


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◆拡大するショーの規模

 国内最大級の自動車整備機器実演展示会であるオートサービスショーは1948年に初開催。当時の名称は「自動車機械工具実演展示会」だった。73年に現名称に変更され、今に至っている。67年にも及ぶ長い歴史は、世界5大モーターショーのひとつにもあげられる東京モーターショー(54年開始)よりも長い。

 近年は隔年で開催されている(09年はリーマンショックによる経済危機の影響などのために休催)。

 後援団体は、前回(13年)から引き続き国土交通省や経済産業省、日本自動車整備振興会連合会、日本自動車機械器具工業会。さらに、今回から自動車検査独立行政法人と軽自動車検査協会も加わった。

 開催規模は、前回よりも大きくなっている。出展した会社・団体は前回よりも32会社・団体増加した。屋内会場は直近の2回は東5・6の2ホールだったが、今回は東4・5・6で8年ぶりに3ホールを使用した。

 小間数は183小間増えて972小間。展示会場面積は2万6950㎡で、約1.5倍増となった。

 来場者数も3千人も増加。来場者数は初日の1万5045人など、合計3万6557人にものぼった。日本全国から自動車販売業者や整備業者、整備専門学校の生徒などが訪れ、賑わいを見せていた。



◆最新の整備機器がズラリ

 今回のテーマは「安心を 未来へつなぐ 整備機器」。今自動車業界では、ハイブリット車や電気自動車、燃料電池車などの次世代自動車や、衝突防止安全装置などの新しい機器が台頭。環境や安全に関する性能が上がってきている。会場ではそうした進化に対応した製品が数多く披露されていた。

 各社のブースでは最新の自動車整備検査機器や工具、車体整備機器、電装整備機器、洗車洗浄機器などを展示・実演。エコロジーが重要視されている現状に対応した効率化や省力化を重視した製品が並んだ。

 中でもスキャンツールや、コンプライアンスに効果的な画像データを活用した車検機器などに注目が集まっていた。

 IT技術の発展によりタブレットやスマートフォンとの連動を実現した製品も多く出展されていた。

 各社のブースについての詳しい内容は、次号に掲載予定。

後援団体からは国土交通省や自動車検査独立行政法人、軽自動車検査協会も出展。



◆6つのセミナーも実施

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 また、19日と20日にはそれぞれ3講座ずつ計6つの自動車整備セミナーも併催された。

 19日の国土交通省 自動車局 整備課 課長・江坂行弘氏による「自動車整備行政の現状と今後の取組み」と、経済産業省 製造産業局 自動車課 電池・次世代技術・ITS推進室室長・吉田健一郎氏による「自動車産業政策に係る最近の取組み」は無料で受講が可能で、同日には東京自動車大学校 前校長・小谷將彦氏による「電子整備のABCと人材採用のノウハウ」も行われた。

 20日に開催されたセミナーのテーマは、日野自動車 顧問・笠井学氏による「成功したメカニックの育成とやる気」やオートリード 社長・山岡丈夫氏による「整備市場と整備業経営の近未来は?」、オートコミュニケーションズ 営業推進部 部長・今村智氏による「整備と車販、両ビジネスの融合 地域密着でリピーターを確保する」だった。

 各セミナーは今回も好評で、多くの受講者が参加した。