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 日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2014」(主催=産業環境管理協会、日本経済新聞社)が、12月11〜13日の3日間、東京ビッグサイトで開催された。「見つけよう!未来をかえるエコの知恵」をテーマに、747の企業・団体が出展し、来場者は16万1647人に上った。



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 同展は、自動車や家電のほか化学、エネルギー、流通まであらゆる分野の環境への取り組みが一堂に会する日本最大級の環境展示会。

 企業や自治体などと、多様な来場者とのコミュニケーションを通じて環境問題を身近なものとして取り上げるきっかけを創出できる場ともなっている。ブース展示のほか、最新の再生エネルギーをテーマにしたシンポジウムやセミナーなども開催された。



◆自動車メーカー独自の環境への取り組み

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 自動車関連では、トヨタは次世代燃料電池車FCV「MIRAI」を中心にその開発と特性を映像と車の展示で紹介した。併せて小学生向けの自然ふれあい体験プログラムなどを実施する環境学習フィールド「トヨタの森」をはじめとした同社の環境への取り組みを紹介した。






◆車の特性、多様性をアピール

 マツダは、「デミオ」を展示しながら、ブース内の「クイズステージ」で、同社の環境への取り組みなどを解説。また燃費の良さを追及した実際のエンジンを展示し、今後の燃費の向上性についても説明した。

 三菱自動車は、PHEVの「アウトランダー」を展示し、その給電設備をコラボレーションした三菱電機の炊飯器に使用し、実際に炊飯した。非常時やアウトドアでの充電池の家電製品への活用を紹介し、将来的な自動車の可能性を示した。

 スバルは、アイサイト搭載のSUV車「アウトバック」を展示、ステージショーでその安全性能、環境性能をパフォーマンスした。車の性能のほか、SUVとしての使い勝手とドライブの楽しさをアピールした。


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◆自社開発機械で環境整備

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 ホンダは、「Honda FCV CONCEPT」などのFCVのほか再生可能エネルギーに関する解説、環境運動の一環である「ホンダの森」の取り組みや、推進しているビーチクリーンに使用する独自開発の回転式機械「ぐるぐる」を紹介し、砂浜のごみと砂を簡単に分離する手順を紹介した。また、来場した人とのコミュニケーションの場として松ぼっくりクリスマスツリーを作るコーナーを設け賑わった。




◆超エコタイヤを追求

 ブリヂストンは、同社の環境長期目標(2050年以降)のひとつの「100%サステナブルマテリアル化」として、「非空気入りタイヤエアフリーコンセプトTM」の第2世代となるタイヤを紹介した。タイヤトレッド部にリサイクル可能なバネ製ゴム素材を使用し、リサイクルできなかった部分を大幅に省いた。さらに独自技術により低転がり抵抗性能を追求し、CO2排出量の削減にも貢献した。



◆“思いやり運転”心の環境整備も

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 首都高速道路では『首都高“環境”クイズラリー』を実施し環境への取り組みを説明。参加した人には、標識看板を再利用した反射板キーホルダーをプレゼントした。

 また交通安全パトロールをアピールするピンクのチェックの電気自動車「ホメパト」を展示した。首都高速道路上を「思いやりを増やす、事故を減らす」をスローガンに安全運転をする人をほめてパトロールしている。




◆子どもから環境問題を意識

 NGP日本自動車リサイクル事業協同組合は、使用済み自動車のリサイクル、リサイクル部品について「紙芝居」を使いながら分かりやすく説明した。また募金活動も行っており、募金した人は好きな企業のロゴをもらえた。ブースは、小中高生の団体で賑わった。

 自動車リサイクル促進センター(JARC)では、ブース内で「リサイクル法ガイドツアー」を行い、着ぐるみのキャラクターがクイズ形式でリサイクル法を解説し、訪れた小中学生にも分かりやすいよう、車のリサイクル率や、シュレッダーダストの使い途など、楽しく学べる工夫をこらした。


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◆室内の静寂性とスムーズな走りを試乗で体感

 展示会企画のエコカー乗車(同乗)体験では、トヨタ、スバル、マツダ、ホンダが車両を提供したが、HVや、FCV、PHEVなどの認知度の高まりで来場者それぞれの好みが分かれ、長い列を作りながらも、実際の静かな室内空間と加速、安定した足回りを体感した。