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 1949年に創業し、ブレーキパーツを中心に製造してきたミヤコ自動車工業(本社=東京都港区、坂森正信社長)。「より高い安全性」や「より確かな安心感」をテーマに掲げ、「顧客に満足される商品を供給すること」をモットーに60年間以上モノづくりに取り組んできた。

 同社は、東京都港区西新橋に本社、茨城県結城市に生産拠点を擁し、大阪に支店、札幌と名古屋に営業所を配置。市販販売代理店および協力店の販売網で、国内外にブレーキパーツなどを供給している。

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 市販部門は、ブレーキパーツを中心に、クラッチ系統部品、ステアリング、サスペンションなどを国内外の補修部品市場に供給。近年では、大型車用エアーブレーキ部品、サスペンション系統部品にも注力し、各種ケミカル品も充実している。

 直納部門は、自動車メーカーにブレーキパーツ、国内大手産業車両、建設機械メーカーにオリジナルのブレーキシステムをはじめ、制御性・応答性・メンテナンス性などに優れたフルパワーブレーキシステムを開発し販売している。



開発と品質管理を徹底

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 「新製品開発には自信がある」と坂森社長が語るように、高度な製品開発が同社の特長になっている。

 市場の変化・多様化に的確に対応すべく、企画から製造まで一貫した体制を確立。3DCADシステムを導入し、開発・設計業務の効率化を図りながら、設計レベルのさらなる向上に努めている。約200名いる社員のうち、製品及び生産技術開発担当が約20人。全社員の10%という高い比率で、高度な開発の進行を可能にしている。OEMでは取引先から支給される部品製作図ではなく、自社の図面から採用されている。

 ブレーキ部品という製品の特性上、安全のための高い品質維持と信頼性確保は不可欠となる。3次元測定機、真円度測定機、形状測定器、画像寸法測定機を導入。画像寸法測定機では、数秒での測定、位置・原点の自動認識、最大99カ所を一度に測定、最大100個まで同時測定し、従来よりも早く安定した測定を実現している。


高度な製造技術と信頼性を両立

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 製造では、NCマシニングセンタなどの先端設備を駆使。高品質を目指し、5軸マシニングセンタを投入し、加工作業の3次元化に対応している。バルブ部品の高品質実現のため、超精密の2軸NCホーニング機なども導入済みだ。

 クリーンルームでは、精密な製品の組み立てを行う。組み立て効率と異品組み付け防止のため、自動組み立てロボットを導入。作業者は、主に部品セットおよび完成品の確認を行い、不良品の社外流出を防ぎ、品質向上に努めている。

 組み立て製造段階で、性能テストを必ず実施。実車装着時の過酷な使用条件など、複数のテスト項目を設定。テスト機には、性能曲線を画面上に表示し随時確認することができる。テスト機などはすべて自社開発で、フレキシブルな試験項目の変更・追加が可能だ。

 完成した製品の耐久試験は、実車レベルで行う。過酷な状態で使用されるブレーキ部品のため、合格した製品のみ出荷可能品となる。


豊富な品揃えと顧客第一の姿勢

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 結城事業所には、常時2万点の商品を在庫保持し、当日受注・当日出荷が可能。数量・ロットなどのトレーサビリティ(流通)管理を徹底。「即納性、業界で1、2を争う品揃えと、強力な代理店様が当社の強み」と坂森社長は自信を見せる。

 技術開発担当者と同じく営業担当も多く在籍。全国で20名ほどいるため、顧客ニーズを深く調べられる。

 今後の重点車種は、軽自動車と大型自動車。軽は商品がそろっており、今後は大型車用の充実に挑戦していく意向。理由は、軽自動車は保有台数増、大型車は、毎年車検があり、人命に関わる車両のためしっかり整備することから部品交換頻度も高い。

 今後について坂森社長は「顧客目線に立ち、品揃えを大事にしていきたい。お客様に満足いただける商品を供給する。ニーズのある新製品開発を、全力を挙げて取り組んでいきたい」と、意欲を見せている。

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一般社団法人日本自動車部品協会 JAPA